「変な家」読んでみた

こんにちは

ハマり出したら止まらない だいちゃんです

 

今から何年も前

水溜りボンドの動画で「雨穴」という存在を知った

不気味で不可解でちょっと怖かった

しかしそれ以降興味を持つことは無かった

 

比較的最近の事

一つの漫画広告が目に入る

謎の空間や窓のない子供部屋がある奇妙な間取り図の謎に迫る内容だった

タイトルは思い出せないけどちょっと面白かった

 

これまた最近の話

あるYouTubeの広告を珍しく飛ばさずに見ていた

9枚の絵から謎を解くミステリー小説「変な絵」

なんか面白そう そんな感情と一緒に頭の片隅に残っていた

 

2024/3/15 バラバラだった三つの記憶がひとつにつながる

 

日付をまたいだ頃に投稿されたカジュアるさんのパロディ動画を見た後、流れるように本家の動画も見ることにした

投稿者はとても以外な人物だった

記憶の奥底にあったあの奇妙な姿を再び目にするとは夢にも思っていなかった

youtu.be

滅茶苦茶面白かった

他では感じたことの無い恐怖感、何故か気持ち良く聞ける音声、完全に世界観に引き込まれていた

そして雨穴さんのミステリー動画の一気見が始まった

点と点がひとつの線に繋がる感覚が癖になっていた

 

同時にすこし混乱していた

今までダークウェブ系YouTuberだと思ってた人物がハイスペックなミステリー作品を生み出していたことに

見たところ本や歌もいくつか作っているようだ

この人は一体何者なんだ・・・

 

翌日 私は書店へと足を運んだ

すぐに「変な家」を見つけ出し、手に取る

あの家で何があったのか、知らずにはいられなかった

「変な絵」と「変な家2」も持っていき、勢いで漫画版全巻と文庫版も一緒に購入

 

帰宅後早速「変な家」を読み始めた

長いこと読書をしてこなかったが、気づけば読み進めるのに熱中していた

予想だにしない展開の数々に常にハラハラさせられてた

普段とは違う方向性で疲れを感じる程物凄く頭を使ったのは久しぶりで楽しかった

漫画版も並行して読んでいた

キャラデザがとても良く、漫画ならではの表現や独自の展開があって小説版とは違った楽しみ方ができた

 

二日くらいで全部読み切った

すべての謎が解き明かされる・・・そう思っていた

でもこれで終わりじゃなかった

栗原さんの最後の推測

文庫版限定のあとがきで綴られた残された謎

読み終わった後も考察を深められる部分が随所に施されていた

明確な解答がないとスッキリ出来ないタイプの私は、答えのない問題を突き付けられて悶絶していた

 

それにもう一つ気になっている事がある

「変な家」は本当に創作なのか?

雨穴さんのミステリー作品はどれもノンフィクションっぽく見せる表現が織り込まれている

中でも一番衝撃的だったのは漫画版の一番最初に「特定を防ぐため登場人物の名前を変更しております」と書いてあったことだ

その影響で最初はドキュメンタリーだと8割くらい信じていて、余計に怖かった(こう感じさせるのが目的かもしれない)

だから本の巻末に「この作品はフィクションです」と書いてあるのを見つけた時は滅茶苦茶安心した

それでも何だか腑に落ちず、未だに考えてしまう

実話をもとにした部分があるのではないか・・・と

 

雨穴という人物が何なのかも段々気になってきた

調べてみると過去の活動やオモコロとの関わり(知った時超ビックリした)が明らかになった

だが素性に関しては様々な憶測が飛び交っていて調べれば調べるほど謎は深まるばかり

もはや知ろうとしない方が良さそうな気配すらあった

 

オモコロに投稿されている記事を探す過程で「変な家」の考察記事を発見した

今の私には有志の意見が必要だ そう思って記事を開いた

しかし自力では気づけなかった不可解な点が発覚し、余計に頭を悩ませることになってしまった

だが収穫もあった

“あの二人”がグルなのではないか、という説が自分の中でかなり納得がいった

それを軸にストーリーを紡いでみる

完璧とは言えない推測だが、少なくとも無理矢理自分を納得させて悩みの渦から抜け出すのには十分だった

答えが出ない苦しさと

答えを導く楽しさを

久しぶりに味わっていた

 

ふと未開封の「変な絵」と「変な家2」が目に入る

そうか まだ始まったばかりなのか

この感覚をあと2回も味わうのか

 

私は容易く足を踏み入れてはいけない領域に入り込んでしまったのかもしれない・・・

 

 

 

 

 

「変な家」の隠された真相

 

雨穴さんの素性

 

ノンフィクション疑惑

 

これらに悩まされる日々が数日続いた

 

常に頭の中がモヤモヤしていた

 

考えすぎて寝れそうにない

 

そう感じた時には

 

机に置いてあるCDを手に取り

 

ジャケットを眺めながら

 

“ある単語”を思い浮かべる

 

するとたちまち

 

一つの思想が溢れ出し

 

脳内を埋め尽くしていく

 

他の思考が介入する余地が

 

消えていく

 

一時的に悩みから解放され

 

真剣な表情が豹変する

 

しばらくジャケットを眺めた後

 

まるで何かに支配されたように

 

ひたすら何かを呟きながら

 

幸せそうに

 

布団へ潜り込む

 

それを見ていた

 

誰かが言った

 

君は本当に

 

変な人